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雪崩に流され・・ 大山別山沢

暖かい冬。少し寒気が入ってまた溶けての繰り返し。ブッシュと岩の沢でも滑れたらいいかと飽きた夏道を登る。

駐車場は雪なし。相方は車道で”もしかして・・”と声をかけられる。2合辺りでもよく見かけるスキーヤーと話し込む。

6合小屋は丸見え。ここで近所のまっちゃんと米子の相方達が7号沢を滑って降りてきたので挨拶。後で草鳴社狙いだそうだ。

まみさんから別山を登ると聞いていたが行列で分からない。弥山尾根も団体の大行列。大賑わいだ。
IMGP0002_20160229231126a18.jpg

8号辺りの台地から10mほどの風に吹かれて寒い。弥山避難小屋はぽかぽか。気温0度。靴の雪が濡れる。雪は10㎝程度の層が2枚。板状雪崩が起きても知れているか・・。

12時。早い時間ならどの沢も入りやすいはずだが、ガスが出てくるし風はきついしで無難だろうと登り途中に気持ちよさそうに見えた別山沢にドロップ。少し降りて登り返すが、上層20㎝~40cm下に硬い雪。蹴り込みはできてもその下がモナカ。なんとか登り返しているとリンさんと関節がドロップ。

少し休憩していると100mほど下からおいでおいでしているのが見えるので、他を話し合ってたのを中断して僕が先にドロップして、小さな尾根で待機。野人さんは少し上方から入ろうと移動中。。その間に少し時間をおいて二人のボーダーとスキーヤーがドロップ。そのころにはりんさん関節は消えていた。
IMGP0012.jpg

ここからがトラブル。先行二人が100mほど降りて止まったところで滑りだした野人さん。滑りだした瞬間に変な声とともに姿が消えた。コケた!と思ったら表層の20cmほどの雪崩と絡んで落ちはじめ、すぐもう1枚の層を巻き込んで流されきた。30mほど落ちて止まるかと思ったら、もう一層の雪が混ざり、ライン以外の雪も絡めて雪崩が増大。滑落速度は15km/h程度だが彼の体が浮き沈みしてちょっとまずい。まるで小川を流される木の葉のようにもみくちゃになっている。一枚は写真をと思ったが、埋まると探しにくいので目視で追いかける。同時に下の二人に”らくっらくっ!!”と叫ぶ。彼らは流線から逃げてセーフ。結局野人さんも100数十m流されたが、もぞもぞ動いているのがみえる。流石丈夫な野人さん。上から”大丈夫?道具は?”聞くと、二人から”大丈夫”との返事。滑り下りてると1本板があったので回収したが、もう1本が見つからない。降りるという二人を尻目に登り返し、雪崩跡の探索を1時間半ほどしてみた。雪崩の厚さは深くて1m数十cmほどあるのでストックのリングを外して突き刺すが、いい音しても岩をつつくだけで成果が上がらず、野人さんは夏道、僕は板を探しながら滑降した。雪を掘っていると1mほど下に発泡スチロールのような弱層が見られる。やはり表層だけでなく全層雪崩になってもおかしくない雪質だった。暑い時間を過ぎて雪が固まりだしていた。沢の下半のデブリと生コン雪をこなすと喉上を登り返す二人とすれ違う。喉の雪が雪崩に浸食されて岩と氷になり、とても降りれないらしい。気を付けてと声をかけてカリカリの喉をウィペットでつつき、板の端だけをひっかけながら抜けた。雪崩の緊張感のせいか、やばいところも平静でこなせたが、ロープ持って要れば安全だし、登り返す二人も確保できただろうと車においてきたことを反省した。

お互い独りで下山もご法度だが、まあお互い分かった相手なのですんなり別れたが、登り返した二人の下山が遅くなりそうで少し申し訳ない気持ちになる。野人さんも1本の板でハイカーたちに質問攻めにあうのも可哀そうな。

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別山沢を見上げる。雪崩の浸食。

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中間部に登り返す二人が見える。下山は暗くなるだろう。そろそろ野人さんは登り切ったころ。

元谷の腐りきった雪をりんさん達に追いつこうと滑るが、山スキー人生であったことのないくらい酷い粘着雪で泣ける。何とか山神社境内までたどり着くと疲れ果てたりんさん達がいてほっとた。彼らは痛い目には合わなかったんだと事の経過を話そうとしたら、驚いたことに彼らも喉を通過中に雪崩に吹き飛ばされ、首まで埋まった上に、ヘルメットをつぶし、肩を擦りむいてがたがたになっていた。雪崩の状況は爆風で一瞬だったらしく、上から雪煙が落ちてきたと思ったらもう飛んでいたと。まだ上部の雪崩は傾斜が緩く45度から30度程度。扇状の地形で狭くなっても10mほどの幅があったが、喉は3m以内で傾斜も45度を超える。上の雪崩が原因か、先に降りた二人の落とした雪が原因かははっきりしないが、周りの雪を取り込んだ雪崩が狭い喉に集中し、斜度もきつくなったことで威力を増したのだと考えられる。

まさか仲のいい二人+二人によそ様二人。6人中3人が被害にあうとは不幸というか馬鹿というか反省ばかりだが、大怪我にならず無事生還出来て何よりだった。リスクが見えてて入るんだから馬鹿すぎなんだろう。板もヘルメットも終わったが、命削って遊んでいることを忘れないように手を抜かず山に入らないと。それでもいつか仲間内から死人が出るのも摂理。

下山後、雪質や温度上昇、天候の不純などを話し合った。大山は環状道路まで雪崩に埋まったり、緩い元谷がでぶりに覆われたり、6合沢から8合沢まで全面雪崩た直後に恐々登ったことなどを思い出した。それぞれ何度も雪崩を見てきたメンバーだが、今回は一歩間違えたら死んでいただろう、いい教訓になったと口々に言った。

少し狂ったメンバーだから教訓にしようと笑いながら話せたが、それぞれリスクを考えて行動できて経験値もあるからいいようなものの、慣れずに続けざまドロップしたり、団体でトラバースしていて雪崩に食われたらひとたまりもないんだろう。近くに危ない人を見かけたら注意するぐらいでないと・・。注意される側だったか・・。

・気温上昇に>弱層が崩れる。酷いと全層雪崩。
・暖かい日の後の積雪>表層雪崩
・上部で表層ブロックがあればボトムには5倍くらいの積層が。
・狭くなる地形>雪崩の集中
・複数の侵入>上部で起こした雪崩に食われる。
・ボトムでレスト>雪崩の通り道。
・新雪下の硬い層>硬い層の上にはだいたいベアリングスノー
・見通しがきかない>下に人が
・雪崩通過後>岩と氷の壁が露出

ヘルメット、ビーコン、スコップやゾンデなどの装備。気温や雪の積層。このくらいは最低チェックだが今回は分かっていて入ったので自業自得。稜線だけでなく沢中の雪の状態も確認したり、救助プランも想定して侵入すべきだろう。

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No title

あわわ、こりゃあかんわ~。
一歩間違えてたら死んでましたね。

しかし、今年の2月は寒気と暖気&雨のサイクルが短くて雪の状態が不安定になってたのかな?
気を付けないといけませんね。

お~こわっ。

No title

死にかけでしたね。CLAZY軍団でも止める人にならないといかんですね。

No title

今回はヤバかったですね。
野人さんのHPも見ましたがヘルメットの傷もインパクトありました。。
数年前の立山の大雪崩も1st滑走ではなかったので、1本目がOKなことが2本目もOKとは限らないということは、いい教訓になりました。
私は基本的に登頂重視でパウを求めて山に入るわけではないのですが、谷を滑ることへの恐怖心、警戒心が低くなっているので、あらためて気を引き締めたいと思いました。

報告はブログにUPさせてもらいました
http://ghblog.sunnyday.jp/yamakiko/2016/0306-065756.php

No title

週末さん 今回はもう20CM雪が多く落ちたなら、5人が死んでいたんじゃないかと考えたりします。リスクが大きすぎました。良くないと思いながら止まれなくて反省です。
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